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施工方法・・・現場でのシーズニングは必要か?

施工 | 2014.07.18

無垢フローリングを扱う業者の施工説明書を見ると、ほとんどの場合、0.5㎜厚スペーサーの使用と現場でのシーズニングを推奨しているが、これはちょっと危険です(スペーサーは使用しても、そもそも施工説明書通りに現場でのシーズニングを行っている職人さんは多くはないと思いますが・・・)。

例えば梅雨~夏場と秋口。浜松近郊での施工現場の気温は25度以上で平均的な湿度は70%前後です。この条件での平衡含水率は14-15%。一方で、一旦お施主様が生活をスタートさせれば、人間が快適に過ごせる20℃・40-50%(冬場はさらに乾燥の可能性が高い)を中心とした環境となり、この時の平衡含水率はおよそ9%台。

せっかく商品の含水率を9-10%前後に調整し、適切な精度で加工したのにもかかわらず、現場でシーズニングしてしまうことで含水率が上がり、材料が膨張し精度も悪くなりますので、まず施工しにくくなります。スペーサーを使用したほうが微調整が利き張りやすくはなりますが、膨張させた上にさらにスペーサーを使用してしまうことで、住み始めてからの”目すき”はさらに大きくなってしまうのです。

現場環境や下地合板の含水率に影響され、フローリング施工後~お引渡しまでの1か月余りの間に大なり小なり膨張するリスクがあるため、スペーサーの使用は重要なのですが、住み始めてからの”目すき”を最小限に抑える努力や対策もとても重要です。

私は、材料の含水率、寸法安定性、サイズ(幅)、季節や現場環境(1F/2F、下地等)の条件を総合的に鑑みて、できる限り突っ込んだ施工のアドバイスをさせていただきます。最終的には監督さんや大工さんの判断にゆだねることになりますが、このような話をすることで、現場サイドの経験や考えも聞くことができ、さらに深く考えるきっかけを与えてもらえます。そしてさらに適切な情報提供ができるようになる・・・。

今日も2タイプの含水率計とデジタルノギス、活躍しました!

 

 
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