建材の世界では、なかなか新しい樹種というのは出てきませんが、今回熱処理アスペンのフローリングを作ってみました。割り箸やアイスの棒で有名なアスペンですが、ポプラとも呼ばれます。過去に無節の白木のパネルとして扱っていた時の印象としては、価格競争力はあるが経年変化によって結構日焼けする、ということくらい。

熱処理してしまえば寸法安定性の向上はもちろんのこと、白→薄茶という色の変化はなくなります。また、あえて芯材部分を混入させることでなかなか面白い表情になりますので、フローリングだけではなく壁や天井にも使いやすいです。軽くて柔らかい樹種なので、膝や腰にもとても優しい。

今回初めてトライしてみて気になる点といえば、ちょっと毛羽立ちやすいのか？塗装の吸い込みが良いのか、それともムラが出やすいのか？といった塗装に関するところ。設計価格は11,500円/m2でかなりリーズナブル。床暖房で試したことがないので何とも言えませんが、実績豊富なアッシュやバーチと同じ熱処理材なので、床暖房上でもある程度の性能が出せるのではないかと思っています。