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デッキ材の表面劣化
デッキ・外装材 | 2014.04.09
うちのデッキ(や外部のテーブル)には、イペやマニルカラ、バツー、ベイスギ、キウイの棚や掘立小屋にはヒバやスプルース(?)ACQ注入材などが使われています。5年前後が経った現在でも、腐朽による劣化は見られませんが、木材表面の汚れや風化は結構あります。気まぐれで、バツーとイペにサンダーをかけてみたので、その考察を書いてみます。
バツー・・・もともと毛羽立つデッキ材ではありますが、それが原因か?表面にはカビらしき汚れでまだら模様になっています。水が溜まり湿気がこもりそうなデッキの裏と根太との交差部での腐朽は一切確認できません。
#100のペーパーでちょっとサンダーを当てると、木材の表面が研磨されることによりカビとおぼしき汚れはきれいに落ちました。
イペ・・・ほとんど使用しないテーブル天板ですが、表面はシルバーグレーというよりは、黒っぽく汚れた感じです。これもバツー同様に#100で研磨。木材表面を研磨したというよりは、表面に堆積したチリとカビをサンダーにて”除去”した感じです。バツーよりも短時間できれいになった感があります。
バツーは明らかに木材表面の浅い部分がカビていましたが、イペはチリとカビが堆積していた印象です。
ネット上で色々調べてみると、矛盾したものや非常に専門的で難しい情報も多々ありますが、木材の成分であるセルロース(炭水化物、繊維素)とヘミセルロース(セルロース以外の炭水化物)、リグニン(木質素)のうち、リグニンだけは紫外線を非常に吸収しやすいようです。これにより、紫外線を浴びた部分の光分解が進むことで、本来は不溶性の木材の主要三成分が風雨により溶出してしまう。これが木材の風化の原理のようです。今のところ、樹種による風化のスピードの違いが何に起因するかは私には分かりませんので、引き続き調べてみます・・・。
話は変わりますが、バツーは表面にリブ加工したものが多いです。もともとインドネシアから伐り出されるバツーにはピンホールが多く、それを隠すためにリブ加工をしました。しかしながら、リブは水はけを悪くしますので、表面割れや劣化などを助長すると考えられます。また、サンダー掛けでメンテナンスしようにも、表面すべてをきれいにするのは至難の業です。もしバツーのデッキをご検討されている方、私は裏のフラット面を表にして施工することをお勧めします。
サンダー前のバツー
サンダー後のバツー
サンダー済みとサンダー前のバツー
サンダー前のイペ
サンダー後のイペ
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