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スギの活用法

関連情報 | 2014.06.17

確か3年ほど前だったと思いますが読ませていただきました、この本。私の記憶はかなり怪しいですが日本の林業の現状が非常によくわかる大変興味深い本でした。と同時に、大きな危機感も感じ、それは今でも持っています。私は特に輸入材、内装材をメインにやってきておりますので、国産材・構造材の分野ではまだまだ勉強が必要ですが、最終的には水資源も含めた日本の”山”に何らかの形で貢献したいという思いは持っております。

大きな書き出しの割に、いきなり小さな話になりますが、そんな中でもっと外溝のフェンスにスギ板を使えば良いのに・・・、と日頃感じています。

いやいや、確かに、安い(はず)スギ板を上手く外溝に使用している事例は最近良く見かけますので、もっと広がってほしいです。そのためには、(外溝のメーカーがもしかしたら商品化しているかも知れませんが・・・)スギ板をより使用しやすくするための支柱が必要です。

うちの敷地の西側には、強烈な西風を遮断するためのH2500xL8000くらいの壁を設置してありますが支柱は市販のC型鋼でそこに15㎜厚のスギ板をはめ込んだだけのものです(C型鋼の開いた口の部分は45㎜近くあるので、この部分だけは厚み調整をしています)。ツタが這っているこの季節、地際部や湿気がこもりそうな部位の具合を確認することはできませんが、何度も直撃した台風にもびくともせず8年間ノーメンテナンスで健在です。

この両木口を挟み込む施工方法の利点は、
1.反りを抑えられる。
2.ビスを使用しない、もしくは片側1本のビス/ボルトで固定できる→木口/ビス留め部からの割れのリスクを解消。
3.水や湿気がこもる場所を最小限に抑えられる→含水率が上がらなければ、腐朽菌は繁殖できない=腐らない。白太が入った源平の材料でも使用できる。
4.万が一、板の交換が必要になってもDIYで簡単に対応できる。→現在よくあるアルミの支柱にビスを打ち込む場合だと、支柱のビス穴の位置などにも注意が必要。

厚みの規格さえ12/15/20㎜あたりの3種に決めてしまえば、後はAD/KD、含水率にシビアになる必要はありません。また赤味にこだわる必要が無いので、歩留まりは一気に向上するでしょうし、細い間伐材だって流用できると思います(ばらばらの幅で使用したほうが”カッコよく”見える使い方もあるので必ずしも幅を揃える必要がない)。強いて言えば、板の幅や張り方によっては2m間隔で支柱を立てたとしても、各板が比較的自由に動き”ツラが合わなくてみっともない”ということも考えられるため、支柱の間に使用できる、板を挟み込めるような冶具?パーツ?があれば尚可でしょう。

ちなみにうちの壁、最初だけキシラデコールを塗りましたが、表裏ラフな仕上げだったのでオイルを非常によく吸ってくれました・・・。結果、塗料のコストが一番高かったです!

 

 

 
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