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最近のオイル塗料

塗装関連 | 2015.04.10

ここ2年ほど、住宅用のフローリングに関して言えば、ウレタン塗装の需要が一気に激減した印象があります。

一般的に”ウレタン塗装”と呼ばれる硬い樹脂の塗膜を作るタイプが減るということは、オイルやワックス塗装が増えていることになり、私もお客様のご要望に応じて各種オイル/ワックス塗装をご提案しています。独立前から、無垢にはオイル/ワックスを勧めてきたので、さまざまなオイル/ワックス塗料に触れてきましたが、正直なところ未だ”The best”と呼べるものが無いのが現状です。

住宅に関しては工場で塗装したフローリングを納品するのがお勧めであり一般的ですが、国内外問わず乾燥時間が短く、輸送中や施工後~物件のお引き渡しまでの間のトラブルが無い(少ない)オイルが最近の主流になっています。しっかり完全乾燥していればお引渡しまでの間のトラブルは起こりにくいのですが、結果として浸透成分が少なく、表面で”固まるイメージ”のやや硬い印象の塗装になってしまっているのです。

オイル/ワックス塗装は一般的に”自然塗装”と呼ばれていますが、主な成分は植物油(アマニ、エゴマ、大豆、ひまわり等)や蝋(蜜蝋、カルナバ、カンデリラ等)、その他溶剤や酸化促進剤などの添加剤になります。これらの主成分であんなに硬い仕上がりになるのか甚だ疑問なので、添加剤に秘密があるのかなとも思いますが、何らかの樹脂が入っているのではないかとも思います(成分表には書かれていませんが・・・)。

この”硬い”仕上がりがあまり好きではないのですが(浸透成分が少ないため、ウォールナットなどではしっとりした濡れ色感が出ないのもNG)、オイルをしっかり浸透させて耐汚染性を高める従来の正当な(?)オイル塗装の場合、表面的な指触乾燥はしていても、浸透したオイルが酸化重合して完全乾燥するには結構な時間を要するため、これが各種の”問題”を引き起こすトラブルのもとであることも事実です。

きめの細かい散孔材(カバやメープル)やカリン以外の樹種に対しては、しっかりと浸透してしっとりした仕上がりだけど、短時間で乾燥して問題を起こさないオイル塗料、これが理想ということになるのですが・・・。

養生テープを直接フローリングに張ると、養生テープにオイルが吸い取られ、テープの跡が残ってしまう場合もあります。

 
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