欧州の市場では10年ほどの実績があるサーモアッシュの高耐朽デッキ。今回は試験的な意味合いも込めて、スギ（3回塗り）ではかなりの効果を発揮していた紫外線吸着剤入りの塗装もしてみました（全体的に白っぽく見え、部分的に結構白く見えるのはそのため。工場塗装をすればもっときれいに仕上がるのですが・・・）。効果なくシルバーグレーに変化してしまうのか、それともダークブラウンの色味を維持できるのか？？結果が非常に楽しみです。

監督さんがしきりに”良い材料だな～”と連呼するほど、デッキ材とは思えないような仕立ての良さが特徴的です。サーモウッドは高温多湿の環境においても、含水率が通常のKD材の半分程度までしか上がらないことにより木材腐朽菌が繫殖できないので地面と接する部分や湿気がこもるような場所では強烈な性能を発揮します。

一方で、割れから侵入する液体としての”水”、いわゆる自由水の介在により木材腐朽菌の拠りどころになるリスクがあるため、平面使いであるデッキ材に関しては、5-10年経って比較的深めの割れができてきたら、そのような部位に関して腐朽菌の繁殖を抑えるような手立てを打つことで15-20年、またはそれ以上の耐朽性を達成することができます（腐朽菌の繁殖を抑える手立ては、また改めて詳しくご案内したいと思います）。

サーモアッシュの価格帯は、マニルカラ・クマル・バツーと超高級材イペの中間あたり。仕立てと施工性の良さ、見た目の高級感まで加味すれば従来の超高耐久トロピカルハードウッドとも並べて検討の対象となる商品だと思います！