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含水率のチェック

関連情報 | 2013.09.26

 

無垢フローリングの品質において、最も重要なことは含水率(MC=Moisture content)が適切である、ということです。地域による気候の違いやそれぞれの住宅の気密性や立地条件もあるため一概には言い切れないと前置きしたうえで、私は経験上9%台が一番良いと考えています。実際の商品のMCが8.0%~11.0%の3%以内に収まっていれば安心して使用できるレベルでしょう。

ここ7-8年ほどで、施工時に0.5㎜ほどの隙間を作って(スペーサーの使用)張る手法が一般化したため、膨張による問題が発生することは稀になりましたが、高性能・高機能な住宅も多くなり、居住空間における平衡含水率(ある一定の温湿度の条件下で、最終的に行き着く含水率)が従来よりも低いことも考えられます。この場合は、さらに低いMCが妥当と言えます。

では、どうやってフローリングの正確なMCを測るのでしょうか?樹脂分が多い樹種や部位で測定すると多少の誤差が出ますが、基本的にはオーブン(ドライ)テストという破壊試験でしかできません。破壊試験なので、あるロットの中から一定量のサンプルを取って試験をすることになります。まずはMC計で50ピース程度の数値を測り、数値の高いもの、中くらいのもの、低いものからそれぞれ5-10ピースずつを試験体とします。

あとは、写真のオーブンと電子秤を使って試験体の重さと水分量を割り出し、含水率を算出します。

フローリングのMCを知り、できれば下地合板のMCもチェック(ピンタイプ=電気抵抗式MC計)し、施工する季節、フローリングの樹種と幅を鑑みてスペーサーの使用の判断をすれば、居住後の隙間を最小限にとどめることができると思います。梅雨時にフローリングが膨張する場合は(足触りで違和感を感じます)、エアコンを入れるか扇風機などで空気を動かしてあげることで収縮方向へ向かいますので、早めに気づいて対処してください。

 
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